2014年05月07日

本八幡HAUNTの閉店。閉じられた事によって作られるシーン。黄金の一夜。

こんばんは塩原俊之です。

今回はちょっといつものブログと趣旨が違いまして。

自分の地元本八幡にHAUNTというヒップホップ、ダンサー系の古着屋がありまして。
そこの閉店前日。
夜中に友人のメリケン(メリケンについてはいつぞやの記事を)を呼び出して突然のポッドキャスト収録を。

HAUNTの閉店。
そして店主のシュンさんという男が福島へ引越し。
そんな事を間近に控えたメリケン宅で深夜の二人対談。

しかしあまりにも長過ぎた(30分越え!)ので簡略化して文章に起こしました。

トークテーマ「HAUNTのシュンさん、そして地元本八幡」

塩=塩原
メ=メリケン
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塩  じゃあまずメリケンが何者なのかって事だけ最初言っとこうか。軽く。
メ  イェーイェーイェ
二人 (笑)
塩  まぁ要するにラッパーだよね。メリケンって名前はどっからなん?
メ  当時(高校時代)ビッグ・ブレイズ・ワイルダーズのJP-One、ダイちゃんて方がいまして(中略)大学の先輩だったりもしてまぁその方が、本名の謙太郎からケンをとって、あと当時ケツに「ケン」ってつくラッパーは売れるよみたいのが。
塩  ジンクスw
メ  ジンクス的なwあとメリケンサックみたいにガンガン行こうぜみたいな感じでつけてくれたんだよね。
塩  なるほど。まぁこの名前の解説で4分も使ってるよねww
メ  あぁ。。。

〜本八幡HAUNTのシュンさんという男〜

image.jpeg

塩  んで僕とメリケンの共通のお知り合いでシュンさんという方がいまして。まぁ僕はメリケンに紹介してもらったんですけど。
メ  そね。
塩  どんな方かというと、ここ地元本八幡で「HAUNT」っていう古着屋をやってまして。で、古着屋って言っても、ポロとかを専門に扱ってて。
メ  ポロジャンキー。
塩  ポロジャンキーねw
メ  ポロ92のポロジャンキーねw(※注1)
塩  まぁ他にもトミーヒルフィガーとか、なんて言うの?90s?
メ  そう。
塩  90年代のダンスファッションとかを主にって感じかね。
メ  まぁずーっと。(昔からあるけど)メインストリームではあるよね。
塩  というまぁ普通の古着屋とはちょっと変わった、一定のブランドを専門に集めてる感じの「HAUNT」という店をやっておりまして。でここが併設でクリブレコード?
メ  そ、クリブレコード。
塩  っていうレコード屋さんが店内にあって。片や服を売ってて、片やレコードを売っててみたいなとこで。だからまぁ、ここら辺でヒップホップをやったり、もしくはこれから始めたいみたいな?好きだけどどこから手つけたら?みたいな人達が出入りできるようなとこがありましてね。まぁ俺自身はほとんど行った事無いんだけどwそういうとこだって知ったのも最近だし。
メ  まぁ俺なんかも(知ったのは)結構遅い方なんだけどね。
塩  ほぉ。
メ  俺も音楽始めようって時にROCO(※2)にシュンさんとHAUNTを紹介してもらったんだよね。
塩  で、そのシュンさんが今30代後半なんだけどHAUNTを始めたのが24歳の時らしいんだよ。
メ  ○○大学(有名大学)卒業してね。
塩  24歳で地元に店をさぁ開こうっつって開けるのって
メ  ヤバイよねw
塩  行動力ハンパないでしょw
メ  ハンパないw
塩  で今日聞いたんだけど、みんなHAUNT「ハウント」って呼んでるけど、実は違うらしいよ?
メ  え?
塩  本当は「ホウント」で、ホーンテッドマンションとかのhauntが語源で、「足しげく通う」とか「たまり場」的な意味があるらしいよ。
メ  えぇーーー!www(知らなかった)
塩  みんなが「ハウント」って呼ぶから特に訂正しないで何年も経ったんだってw
メ  へぇー
塩  だから開業当初から、そういうヒップホップをやるやつらが溜まったりとか、そういう側面も持たせられたらいいなーってビジョンがあって付けたんだって。で、実際そうなってるよね。
メ  ヤバイね。
塩  でもま、みんながそう呼んでるので「ハウント」って呼ばせてもらいます。
塩  そのハウントが、明日が営業最終日ってことで。
メ  2014年4月29日。明日が。
塩  だから今この時に、この気持ちを?こうやって何かに記しておかないとなーって思って。で急遽夜中にこうしてメリケンを呼び出して収録しているとw

(中略)

塩  約14年前に、その頃どんだけ日本にヒップホップが浸透してたのかは俺あんまり知らないけどさ。でも若干24歳でこの地元本八幡に店開いて。この辺の迷える、ヒップホップの
メ  迷える子羊?w
塩  そう迷える子羊をねwそうやって溜まり場を提供したりフックアップしてきたんだなって話を聞いて。俺はさ、これはシュンさんはタモリさんだなと。
メ  と言うと?
塩  いいともの最終回観たんだけど。地方から出てきた迷える芸人にとって、いいとものタモさんは、港だと。船着場だって言われてて。だからシュンさんは本八幡のタモさんなんじゃないかなとw
メ  はいはいw
塩  だからさ、ヒップホップをやる人にとって、あぁいう方がいる町は幸せだなとも思ったよね。
メ  ふむ?
塩  俺は演劇を始めて最初の頃とかとにかく寄る瀬もなくて。てのは大学の演劇部出身じゃないからそういう先輩とかもいなくてさ。ほら、演劇人って大学出身で先輩の背中を見て育ったりする人とかも多いからさ。そうじゃない俺らなんか小劇場なんて世界も知らなかったし、東京の芝居小屋に出てくるのだって何年もかかってるのよ。
メ  そうなんだ。
塩  だからシュンさんみたいな存在って、これからヒップホップやってくぜって若い世代にはかなり大きいと思うんだよね。

〜4月19日ラストライブ「DA CREAM」@本八幡ルート14〜

塩  本八幡ルート14っていうその道ではちょっと有名なライブハウスがありまして。
メ  実は結構有名な人とかが初ステージ踏んだりしてるんだよね。
塩  そこで、シュンさんが昔からやってる「DA CREAM」ってイベントがあってね。先日4月19日にそのラストが。
メ  本八幡出てくってことで。
塩  八幡とか千葉とかの界隈でヒップホップやってるやつらってこんなにいたんか!ってくらい会場がギッチギチでさ。シュンさんの為にこの人数が。
メ  ね。
塩  楽しかったけどそれ以上にスゲーな!ってなって。シュンさんが本八幡で十何年ずっと続けてきた事が積み重なって?その一つの区切りとしての形だよね。凄いよ。
メ  そうだね。
塩  片やステージでマイク握ったり、片や酒飲んで仲間と話したりダンスしたり、みんなクラブイベントっていう文化を楽しんでたからさ。ヒップホップってものを。だから超ええやん!ってなったよ。
メ  俺のライブの時、音出なくて最悪だったよwww
塩  そう!音出なくてねーww
メ  客席からさ
塩  フリースタイルコールがw
メ  フリースタイルで繋いでたんだけどまだ音出なくてw
塩  今度はアカペラコールがw
メ  Xの紅とビートルズのLet it be歌ってさw
塩  で、ようやく出たよねw結局楽しくて朝5時のcloseまでいたし。
メ  いたねー。
塩  千葉〜津田沼〜船橋〜本八幡を繋ぐ総武線沿線に、こういうヒップホップシーンが確かに存在してるんだなってのを初めてちゃんと体感したよ。

〜本八幡ヒップホップシーンとその継承〜

塩  そのシュンさんの背中を見てきた世代、メリケンであったりPREDATOR(※2)であったり、さらに下のYAGI君の世代であったりがいてね。YAGI君ってのはかなり下の世代なんですけど、千葉でBasic Soundってイベントやったり津田沼Cypherっていう路上フリースタイルのイベントなんかもやってる子で。シュンさんのそういうイベント楽しもうぜ!みたいな精神が確実に受け継がれてるなーなんて思うよw
メ  確かに。
塩  だから本八幡にHAUNTは無くなるけど、その魂とかそういうモンは継承されてくんだなって。この前シュンさんに話して。
メ  そんな話したんだねw

(中略)

塩  よくロックだったりパンク、ヒップホップとかの本質は音楽やファッションよりもその精神性に寄るって話あるけどさ。本八幡っていう地でやってるヒップホップも、本八幡としての精神性を反映したモノになってるんじゃないかなって思うんだよね。もちろんアメリカの貧民街とかのそれとは全く違う形で。
メ  ふむ?
塩  内房とか外房のド田舎じゃなく、だからと言って東京でもなく、あえてここ地元本八幡でやるからこそ生まれるモノもあるのかなと。
メ  はい。
塩  この前のラストDA CREAMを見てそう思ったんだよ。なんか本八幡のラッパーさんとかってみんな陽気で優しくて明るい人が多いなーって思ってさ。それが本八幡っぽいなーって。
メ  そういやそうかもねw
塩  昔メリケンに連れてってもらった渋谷のクラブとかの、ギラギラしたあの感じもいいんだけどさw
メ  ww
塩  あのDA CREAMはいい意味で雑な?w自由な感じがして、そこに本八幡のヒップホップの精神性を見た感じがしたのよ。
メ  間違いないね。


ここからブランデーを開けて、話がグダグダになったのでここまでで切っておきます。

(※1)ポロ92
ヴィンテージのポロ・ラルフローレンの中でも特に人気の高い1992年〜1993年のバルセロナオリンピックモデル。
めちゃめちゃ高価で取引されたりしてる。

(※2)ROCO、PREDATOR
かつてメリケンが在籍していたユニットPREDATOR。
そのユニットのラッパーROCO。
ちなみにROCOと塩原は中学の同級生w
(ROCOについて書いた記事はコチラ「ナイゲン(2013年版)明日いよいよチケット発売!〜愛・地元博〜」)
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最近劇団の人とかとも話してたんですけど、基本的に表現活動って外に外に広がれ!って拡散していくんですけど、時にこうやって閉じた事によって生まれるモノも沢山あるよな、って思ったんですよね。
閉じて、ある一定のフィールドを作ったからこそ形成される「シーン」が確実に存在するなと思ったんです。

シュンさんは引越し先の福島でもまた新たに店舗を構えるそうです。

本八幡でそうしてきたように
きっと向こうでも新たなシーンを築くんじゃないか。
そんな想いで送ります。







posted by しーおー at 01:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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